概要
「震災遺構 仙台市立荒浜小学校」は、被災した校舎をありのままに保存し、震災や地域に関する貴重な資料とともに公開しているものです。校舎を目にし、荒浜にゆかりのある職員の声に耳を傾けることで津波の威力を想像し、非常時への備えについて教室では得られない学びが可能になります。
また、震災前の荒浜地域に関する展示を前に、美しい砂浜に面したこの地域の過去に思いを寄せることで、当時の日常生活の尊さが実感させられます。当たり前の日常は、いのちと暮らしを守ろうとする様々な人の思いや取り組みがあってはじめて成り立つものです。そんなことへの気付きを促す展示は、社会と関わる一人一人の生き方を考えたり、ともに生きていく集団としての学級や学年のあり方を考えたりするために格好の教材です。
荒浜地区は、仙台市中心部から東に約 10km 離れた太平洋沿岸部に位置しています。海岸線に沿うように歴史ある運河「貞山堀(ていざんぼり)」が流れ、その周囲に約 800 世帯、2,200 人の人々が暮らす集落がありました。 1873(明治 6)年創立の荒浜小学校は、海岸から約 700m 内陸に位置します。東日本大震災発生当時は 91 人の児童が通っており、職員や住民らと合わせて 320 人が校舎に避難。押し寄せた巨大な津波は 2 階まで達しました。
活用例
見学方法
- ワークシートを活用しながら展示を見学し、気付いたことを共有する。
- 映像を視聴し、荒浜地区の 3.11 の前後、私たちの地域と防災について考える。
- 荒浜地区にゆかりのある職員の話を聞く。※事前にご相談ください。
教材・資料
教員向け
インタビュー: 阿部 淳一先生(元荒浜小5年担任)
震災当時、荒浜小学校の5年生の学級担任でいらした阿部淳一先生(現:仙台市立高森小学校校長)に、当時のこと、東日本大震災から9年が経過した今考えていることなど、お話を伺いました。
インタビュー: 阿部 淳一先生 [PDF]
教員向け
インタビュー: 髙山 智行さん(震災遺構荒浜小スタッフ)
日々震災遺構としての荒浜小を訪れる多くの方にスタッフとしてご案内を続け、「3月11日に思いを寄せる場を開く」HOPE FOR project 代表として様々な活動を行っている、髙山 智行さんにお話を伺いました。
インタビュー: 髙山 智行さん[PDF]
教員向け
活用事例: F小学校 5年生「総合的な学習の時間」
同じ荒浜地域に所在する「震災遺構 仙台市荒浜地区住宅基礎」ほか、地域全体の見学との連携を生かした活用事例です。
ファイル名 [PDF]
基本情報
- 住所
- 〒984-0033 宮城県仙台市若林区荒浜字新堀端32-1 [GoogleMap]
- 電話番号
- 022-355-8517
- 開館時間
- (9月から6月まで) 9時30分から16時00分まで
(7月から8月まで) 9時30分から17時00分まで
※入館無料
- 休館日
- 月曜日および第4木曜日(祝日を除く)/年末年始
- お手洗い
- 1 箇所(隣接する事務所内)。だれでもトイレあり
- 駐車場
- 普通車 77 台・優先 2 台・大型バス 5 台(無料)
- URL
- https://arahama.sendai311-memorial.jp/