ゼミ生が震災伝承考えるシンポジウムで報告

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311ゼミナールの3年三浦美咲さんが、11月30日に東北大学災害科学国際研究所で開かれた東日本大震災の伝承・担い手育成を考えるシンポジウムに参加し、ゼミでの活動や伝承に関する自身の思いを報告しました。
シンポジウムは、伝承団体や個人の民間連携組織「3.11メモリアルネットワーク」(ゼミ担当の武田真一特任教授が共同代表)と東北大学災害研が共催し、70人が参加しました。広島の被爆体験を引き継ぐ「伝承者」として研修を受け、語り部活動を続ける講話者を基調講演に招き、高齢化する体験者に代わって記憶をつなぎ、語り継ぐ意義を共有。生徒が震災遺構の伝承活動に取り組む気仙沼市階上中学校の校長、職員から体験を聞き取る事業を担当する宮城県震災復興推進課の主査、そして三浦さんの3人が震災被災地での活動を報告し、議論しました。
三浦さんは「震災に向き合い、伝えるために」と題して、宮城県南三陸町歌津の名足小学校6年のときに被災して学校避難を経験し、その経験をゼミ生と一緒に検証する活動を続けていることを報告。「大学に入っても震災のこと、避難のことに深く向き合う機会がないままだった」「震災が気になっていて向き合いたいと思っていても、機会がなく、踏み込めないでいる学生は多い」「ゼミのような機会の提供が必要」「防災教育は単なる知識の伝達ではなく、自分自身が震災に向き合って考えたことを伝えたい」と訴えた。
さらに「体験のあるなしは伝承には関係あるか、とゼミで語り合った。わたしは関係ないと思う。体験者の話を聴いても、大変だったね、で終わることがある。むしろ体験していない人が、いろんな情報を盛り込んで冷静な視点で伝える可能性がある。それぞれの立場で伝える努力を続けることが大切」と語り、参加者の共感を呼びました。

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