仙台の防災を、世界の防災へ。

宮城教育大学は国際連合大学(UNU,東京)が主宰するProSPER.Net(持続可能な開発のための教育の大学院レベルのネットワーク)にネットワーク発足当初の2008年から加盟しており、海外の大学と協働プロジェクトをすすめています。

10月19日(土)、宮城教育大学防災教育研修機構が主催し、前日のProSPER.Net総会参加者を対象に「国際防災教育フォーラム」を開催しました。
“Disaster Risk Reduction Education Open Forum on the Perspective of ESD for 2030”と題したこのフォーラムでは、宮城教育大学による、地域と連携した持続可能な開発のための教育(ESD)や持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取組と、「仙台防災枠組」を念頭においた防災教育への取組について紹介しました。
その中で、災害遺構活用支援プロジェクトを担当する大林要介さん(教職大学院2年)は、震災遺構仙台市立荒浜小学校を活用した学校教育プログラムとその手引き書開発について英語で発表しました。
それらを踏まえ、震災から8年半を迎え、震災の経験を広く国内外に伝えていくことの必要性と課題について意見交換を行いました。


宮城教育大学・小田准教授


大林さん

その後一行は、東日本大震災で甚大な被害が出た仙台市の沿岸部荒浜地区の震災遺構を訪れました。
震災遺構仙台市立荒浜小学校では、元住民でもあるスタッフの高山智行氏からお話しを伺い、その後「住宅基礎遺構」を見学しました。
参加者は、都市工学や環境科学の専門家だけあって、津波防災のための3段階の「多重防御」―防波堤、県道、高速道路を活用した津波防止モデルについて強い関心を示していました。また、整備が予定されている避難広場の高さや面積は人口に対して十分かなど、専門家レベルで熱心に質問をしていました。

東日本大震災の教訓は、日本全国の防災の未来につなぐことにとどまらず、世界各地で「自分ごと化」されています。