震災遺構仙台市立荒浜小学校の公開を機に、子どもが学校行事で災害メモリアル施設等訪れ、震災・防災について学ぶ機会が増えています。

宮城教育大学は、震災遺構を重要な震災伝承の教育資源として、学校において震災・防災学習のために効果的に活用できるよう、2019年4月に発足させた防災研修の拠点<311いのちを守る教育研修機構>を中心に、学内外の関係機関と連携して継続的に様々な取組を展開しています。

その一環として7月16日(火)、教職大学院の授業に、荒浜小遺構の現地案内をつとめる職員の高山智行さんをお招きして、震災遺構を通じた学習教材の開発演習を行いました。
6月4日(火)に実施した荒浜小遺構における実地研修を振り返り、小中高校の学校種別にグループを編成し、ワークシートや指導計画を検討して発表しました。

現職教員として在学する院生が多く参加していることから、気仙沼や岩沼などの所属校における近年の震災伝承・防災学習の話も交え、教材の開発の狙いや特徴を説明し、それぞれの案に対し、実際に日頃来訪者に案内している立場から高山さんが、荒浜小遺構での子どもの学習の様子や課題、留意点などを交えて助言をしました。

宮城教育大学では、今回の演習で開発した教材等をウェブページで公開するほか、今後も仙台市などと連携して震災遺構の学習を支援し、教育を通じた震災伝承・防災啓発に努めていきます。